業務内容 - 離婚、親権に関する事件

 常時、数件の事件を受けております。子の面会交渉を巡る事件も多数経験しています。

【外国人同士や外国人との離婚事件】

解決事例①……日本に永住権を有する韓国人同士の離婚事件

日本に永住権を有する韓国人同士の離婚事件でした。

婚姻前の新婚旅行以降,妻の求めがあったにもかかわらず,離婚に至るまでの約7ヶ月間,

一度も性交渉がなかったという事案で,妻から,離婚したいという依頼でした。

法の適用に関する通則法第25条では,「婚姻の効力は,夫婦の本国法が同一であるときはその法による」とされており,本事案では,韓国民法が適用されました。

ただし,韓国民法も,日本民法と同様に, 「婚姻を継続し難い重大な事由があるとき」を離婚事由として定めていますので,それに基づき,離婚及び慰謝料200万円が認められました。


解決事例②……日本人の妻とイギリス人の夫の離婚事件

ハーグ条約加盟前の事件ですが,国際結婚をした日本人の妻とイギリス人の夫の離婚について,夫から依頼を受けました。

妻は仕事中心の生活をし,5歳となる長男は夫が育てていました。

夫は,長男について,親権は妻に譲っても,1年に1度程度の割合で,母国に連れて帰る権利の確保を望んでいました。

ところが,離婚直前,妻が長男を連れて家を出てしまい,居所が分からなくなりました。

夫は探偵にも依頼し,長男を探しました。10日ほど経った後,妻の実家が長男を匿っていることを知った夫は,妻の実家の窓から侵入し,長男を確保しました。

しかし,妻の父母が誘拐として警察に110番したため,父子は,3台のパトカーに囲まれ,警察に連行されました。

夫から連絡を受け,警察と電話で交渉しながら,現地に向かいました。交渉の結果,警察は父子を解放しました。長男は,父との再会を大変喜んでいました。

夫は,翌日,私どもの反対を押して,長男を連れてイギリスに戻りました。

しかし,妻も,長男を捜し,イギリスで,裁判に基づき,警察が介入した上で,子の身柄を確保しました。

その後,日本において,離婚,面会交流の裁判をしたのですが,夫は,当初の希望であった1年に1度程度の割合でイギリスに連れて帰る権利を確保することができました。


解決事例③……日本人の夫とウクライナ人の妻の離婚事件

日本在住のウクライナ人の妻から,ウクライナ在住の日本人の夫との離婚事件を受任し,

日本の法廷にウクライナ在住の夫を呼び出した経験もあります。

日本のウクライナ大使館を通じての呼び出しとなりました。


【家事事件】

・離婚に関する事件
 ①一般の離婚事件
 ②外国人同士や外国人との離婚事件
 ③慰謝料,財産分与,婚姻費用に関する事件
 ④子の引渡し・子との面会交流・親権をめぐる紛争
・後見開始申立事件,後見開始の審判の取消申立事件
・相続・遺言に関する事件
 ①自筆証書遺言,公正証書遺言の作成,アドバイス
 ②遺留分をめぐる事件
 ③遺産分割事件